年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「お母様の処遇については、今はいったん保留にさせてください」
「保留?」
彼女の口から飛び出した、不可解な台詞。俺が怪訝に反復すれば、彼女は重く頷いた。
「その計らいというのは察するに、デルデ公国での罪は不問のまま、母にこの国での新たな身分を偽装するとか、そういった類ですよね?」
言い当てられた事に驚くと同時に、俺はリリアの頭の回転の速さに、内心で舌を巻いていた。
まさか彼女が、真っ先にその発想に行き着くとは思っていなかった。そうして改めて目の当たりにした彼女の優秀さが、不謹慎にも嬉しいと感じた。
「それはセラヴィンさんにとって、あまりにもリスクが高い。あなたの不利益にしかなりません。……なにより、王としての公正さを曲げる事です。将来王妃となる私が、それを知りながら甘え、願っていいものではありません」
俺はリリアの事をよく分かっているつもりでいた。不当に遇される事をよしとせぬ、清らかな心根もよく知っているはずだった。
「保留?」
彼女の口から飛び出した、不可解な台詞。俺が怪訝に反復すれば、彼女は重く頷いた。
「その計らいというのは察するに、デルデ公国での罪は不問のまま、母にこの国での新たな身分を偽装するとか、そういった類ですよね?」
言い当てられた事に驚くと同時に、俺はリリアの頭の回転の速さに、内心で舌を巻いていた。
まさか彼女が、真っ先にその発想に行き着くとは思っていなかった。そうして改めて目の当たりにした彼女の優秀さが、不謹慎にも嬉しいと感じた。
「それはセラヴィンさんにとって、あまりにもリスクが高い。あなたの不利益にしかなりません。……なにより、王としての公正さを曲げる事です。将来王妃となる私が、それを知りながら甘え、願っていいものではありません」
俺はリリアの事をよく分かっているつもりでいた。不当に遇される事をよしとせぬ、清らかな心根もよく知っているはずだった。