年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 騒ぎを聞きつけて、近衛隊長がセラヴィンさんの元に駆けつけた。近衛隊長を皮切りに、王宮幹部らも、続々と食堂に集まってくる。
 私は突然の事態に、まるで理解が追いついていなかった。セラヴィンさんを中心に、幹部らの人だかりが段々と膨れていくのを、茫然と眺めていた。
 人だかりの中では、真剣な様子で何事か話し合いがされているようだった。
「リリア」
 人だかりが割れて、セラヴィンさんが私の前に進み出る。
「あの、一体なにがあったんですか?」
「メイン料理の肉に毒が盛られていた。舌先に触れた肉から、微かに毒特有の刺激を感じた。かつて俺が馴らした致死性の毒に間違いない」
 ……毒!? 喉の奥がヒュッと小さく鳴った。
「体は大丈夫ですか!? 苦しかったりはしませんか!?」
 私はセラヴィンさんの腕を掴み、その目を見上げて矢継ぎ早に問いかけた。直接毒を舐めてしまった彼の体調が心配でならなかった。
「心配いらん、俺にとってこの程度の毒はまるで問題にならん」
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