年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 少なくとも今回、これがお母様の逆鱗に触れる切欠となったのは確かで、これのせいで私が三日間食事を許されなかったと思えば、忌々しい以外の何物でもなかった。
 だけど一方で、どうしてお母様がこんなに激昂したのか、私には分からなかった。
 私が侍女頭に望んだのは、先のお茶会で同席した同年の子女が、母から与えられたと語った、肌着の胸当て。私もそれの必要性を感じ、侍女頭に伝えた。
 僅かに膨らみ始めた乳房は、直にドレスを着用すると、擦れて違和感を生む。それの解消に、彼女が語った胸当ては有効に感じた。
 けれど私が胸当てを望んだ事が、侍女頭から耳に入り、お母様は激昂した。これまでも私の言動によって不興をかってしまった事は幾度もあったけれど、今回のお母様の怒りは大きかった。
 スコット子爵夫人からお茶会に招かれた事で、絶食は三日間で終わりを見た。だけどもしこのお茶会がなかったら、私はいったいいつ、食べ物を口にする事が出来ただろう。
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