年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 私は便箋を折りたたんで封筒に入れると、ゴードン伯爵夫人に送付について尋ねた。
「これをスコット子爵家に送りたいのですが、やはり今は時期的に難しいでしょうか?」
「いいえ、大丈夫よ。ルーカスに託せば、軍部を経由するルートもある。私が責任を持ってお預かりするわ」
「ありがとうございます。お願いします」
「ええ、出来るだけ早く届くように手配するわね」
 私の姿に何か感じるところがあったのだろう。ゴードン伯爵夫人はそう言って、丁寧に手紙を受け取った。



 毒物混入のあったあの日から、三日が経った。
 セラヴィンさんの指揮の下、混入経路と犯人の調査が進められているが、いまだその特定には至っていないようだった。
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