年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「本当に、その通りですね……。私利私欲に汚れ切った先の王は、王家に生まれながら、もっとも王の座に相応しくない人物だったんだと思います」
「ええ。リリア様、これこそが本当の愚か者よ」
 ゴードン伯爵夫人はしっかりと前を見据え、強い目をして言い切る。
「そうですね」
 そんな人物が、七年間も王位を戴いた……。
 多くの民が苦しんだ。もちろんセラヴィンさんだって苦しんだ。
 そうして今も、セラヴィンさんは思い悩み、苦しんでいる。
 王位は奪還して終わりじゃない。その後の立て直しに、セラヴィンさんは日々、心を砕いている。
「いまだ地方では前王統治による傷跡が深く残っています。けれどセラヴィンさんは、絶対にこのままではおきません。当然、広大な国を一度に潤す事は難しい。だけど疲弊したニルベルグ王国は、セラヴィンさんの統治の下で必ず元の……いえ、一層豊かに変わるはずです。未熟ですが、私もセラヴィンさんの隣でニルベルグ王国の復興に精一杯尽くしていきます」
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