年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
ゆっくりと瞼を開き、レース越しに問いかけた。
「祖母の手で編まれたレースのベールを付けて花嫁が嫁ぐ。子孫繁栄の願いを込めた風習だな」
今ではもう、実際に行われる事も稀な古い風習だ。だけど幼い日に、同居する祖母に聞かされて私は心を躍らせた。祖母の手で編んでもらうレースに、心を馳せた。
「はい……。祖母は死に、私にレースを編んでくれる人はいなくなりました。だけど、こうして新しい縁が結ばれて、スコット子爵夫人を祖母と慕い、心を通わせる事が出来ました。幼い日に心を躍らせたベールの夢まで叶えてもらって……。なにより私は、夫人から溢れるほどの優しさをもらいました。私は本当に、果報者です」
「ならばリリア、今度はお前がそれを次代に繋いでいけばいい。そこには必ずしも血縁は必要ではない。なによりリリアは俺と婚姻を結べば一国の母となる。これまでに叶えた夢、得た優しさ、今度はリリアがそれらを授ける側になればいい。リリアなら出来る」
私は今、セラヴィンさんの言葉をまるで負担とは感じなかった。
「祖母の手で編まれたレースのベールを付けて花嫁が嫁ぐ。子孫繁栄の願いを込めた風習だな」
今ではもう、実際に行われる事も稀な古い風習だ。だけど幼い日に、同居する祖母に聞かされて私は心を躍らせた。祖母の手で編んでもらうレースに、心を馳せた。
「はい……。祖母は死に、私にレースを編んでくれる人はいなくなりました。だけど、こうして新しい縁が結ばれて、スコット子爵夫人を祖母と慕い、心を通わせる事が出来ました。幼い日に心を躍らせたベールの夢まで叶えてもらって……。なにより私は、夫人から溢れるほどの優しさをもらいました。私は本当に、果報者です」
「ならばリリア、今度はお前がそれを次代に繋いでいけばいい。そこには必ずしも血縁は必要ではない。なによりリリアは俺と婚姻を結べば一国の母となる。これまでに叶えた夢、得た優しさ、今度はリリアがそれらを授ける側になればいい。リリアなら出来る」
私は今、セラヴィンさんの言葉をまるで負担とは感じなかった。