年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
いや、正確には、私は室内の喧騒で目覚めた。だけど私は、意識のない振りをするしか出来なかった。
お母様の狂気に圧倒され、体が硬直した。意識はあるのに瞼も指先も、僅かにだって動かなかったのだ。
「ならば、知っているんだな?」
お母様が服毒自殺を図った事。直前で阻止したけれど、ごく微量が経口摂取されて、一時錯乱状態に陥った事。
そして運び込まれた医務室で、お母様が錯乱状態で叫んだ一言一句……。
「はい、全て知っています」
セラヴィンさんは苦痛に顔を歪めた。そして痛ましい物を見るような、気づかわし気な目で私を見つめた。
……あの時、お母様は正気でなかった。でも、だからこそあれは偽らざるお母様の声だ。
細くボロボロになって、だけどギリギリの均衡でなんとか繋がっていると思ったお母様との親子の絆。私はそれが幻想で、お母様との絆などとうに断たれていた事を悟った。
「セラヴィンさん、ありがとうございました」
唐突に告げた礼に、セラヴィンさんは困惑を前面にした。
お母様の狂気に圧倒され、体が硬直した。意識はあるのに瞼も指先も、僅かにだって動かなかったのだ。
「ならば、知っているんだな?」
お母様が服毒自殺を図った事。直前で阻止したけれど、ごく微量が経口摂取されて、一時錯乱状態に陥った事。
そして運び込まれた医務室で、お母様が錯乱状態で叫んだ一言一句……。
「はい、全て知っています」
セラヴィンさんは苦痛に顔を歪めた。そして痛ましい物を見るような、気づかわし気な目で私を見つめた。
……あの時、お母様は正気でなかった。でも、だからこそあれは偽らざるお母様の声だ。
細くボロボロになって、だけどギリギリの均衡でなんとか繋がっていると思ったお母様との親子の絆。私はそれが幻想で、お母様との絆などとうに断たれていた事を悟った。
「セラヴィンさん、ありがとうございました」
唐突に告げた礼に、セラヴィンさんは困惑を前面にした。