年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「それは、なんに対しての礼だ?」
「お母様に言ってくれましたよね。『其方がリリアをいらないと言うのなら、俺が貰う。其方がリリアの命を奪おうとするならば、俺が守ってみせる。其方がリリアの不幸を願うなら、なんとしたって俺が幸せにしてみせる』……私、嬉しかったなぁ」
お母様は聞く耳など持たず、さながら阿修羅のような様相でセラヴィンさんを口汚く罵っていた。だけど、お母様の罵詈雑言が響き渡る医務室で、青褪める面々を余所に、私は一人幸福に震えていたのだ。
「お前の意識があると知っていたら、俺はなんとしたってあのままマルグリットを医務室に置いてはおかなかった。浅慮だったあの時の自分を悔やんでも悔やみきれん……」
セラヴィンさんが腰をかがめて私に覆い被さったかと思ったら、頭上から、ポタリ、ポタリと水滴が降って来た。頬に落ちる濡れた感触がなんなのか、一瞬、理解が追いつかなかった。だけどすぐに、透明な雫の正体が知れる。
それはセラヴィンさんが私を思い、私のために流してくれた涙……。
「お母様に言ってくれましたよね。『其方がリリアをいらないと言うのなら、俺が貰う。其方がリリアの命を奪おうとするならば、俺が守ってみせる。其方がリリアの不幸を願うなら、なんとしたって俺が幸せにしてみせる』……私、嬉しかったなぁ」
お母様は聞く耳など持たず、さながら阿修羅のような様相でセラヴィンさんを口汚く罵っていた。だけど、お母様の罵詈雑言が響き渡る医務室で、青褪める面々を余所に、私は一人幸福に震えていたのだ。
「お前の意識があると知っていたら、俺はなんとしたってあのままマルグリットを医務室に置いてはおかなかった。浅慮だったあの時の自分を悔やんでも悔やみきれん……」
セラヴィンさんが腰をかがめて私に覆い被さったかと思ったら、頭上から、ポタリ、ポタリと水滴が降って来た。頬に落ちる濡れた感触がなんなのか、一瞬、理解が追いつかなかった。だけどすぐに、透明な雫の正体が知れる。
それはセラヴィンさんが私を思い、私のために流してくれた涙……。