年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「私の人生はね、あれの母親になったところから、坂道を転がり落ちるように不幸になった。あれはまるで、私を不幸に陥れる疫病神。私はね、そもそもあの子を望んでいない。望んで母親になど、なったんじゃない。私が望んだのは、あの人に愛されたいと、ただそれだけ……。女として、妻としてあの人に望まれて、それだけで私は幸せだった。だけど、望まずとも愛し合う行為の先に、あの子が生まれた。でもね、あの人が、あの子の誕生をそれはそれは喜ぶものだから、私も悪い気はしなかった。あの人を喜ばせてあげられた事が、嬉しかった。あの人があの子の成長に目を細めた。幸せそうなあの人の顔に、私まで幸せな気持ちになった。どんな女性に成長するのか楽しみだとあの人が言うから、私もそれを楽しみと理解した」
マルグリットは俺に向かい、淡々と語る。その目には、確かに俺が映っていた。しかしマルグリットは俺を見てはいない。
マルグリットは今この瞬間、俺には見えない自分だけの世界を見ている違いなかった。その世界にはきっと、愛したリリアの父と自分の二人だけが住まうのだろう。
マルグリットは俺に向かい、淡々と語る。その目には、確かに俺が映っていた。しかしマルグリットは俺を見てはいない。
マルグリットは今この瞬間、俺には見えない自分だけの世界を見ている違いなかった。その世界にはきっと、愛したリリアの父と自分の二人だけが住まうのだろう。