年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「……なのに、あの人はいなくなって、あの子だけが残った。望んだあの人はいなくなって、あの子だけが残るなんて、……ねぇ、どうして? そんなのって、おかしいでしょう? だって私、あの子を望んでいないもの」
少女のように純真な目で、マルグリットは悲し気に眉を寄せて問う。あまりにも身勝手なその問いに、俺は戦慄く拳を握り締め、軋むくらいに奥歯を噛みしめた。
……これ以上、マルグリットの言葉に耳を傾ける事に意味はない。
「もういい……」
「だけど現実はとても残酷、あの人との思い出だけでは生きていけない。だって人は、日々食べていかなければならないから……。でも、あれ以上実家を頼る事も出来なくて、仕方なく再婚を決めたわ。戻るところなんてないから、なんとしても二番目の主人と良好な夫婦関係を築こうと思った。前評判の悪い男だったけど、会ってみたら存外に優しくて驚いた。それに私の事を美しいって、手放しで誉めそやしてくれた。悪い気なんてしなかった。私が若々しく身綺麗にしていると彼は喜んだから、私は肌も髪も手入れにはこれまで以上に気を使ったわ」
少女のように純真な目で、マルグリットは悲し気に眉を寄せて問う。あまりにも身勝手なその問いに、俺は戦慄く拳を握り締め、軋むくらいに奥歯を噛みしめた。
……これ以上、マルグリットの言葉に耳を傾ける事に意味はない。
「もういい……」
「だけど現実はとても残酷、あの人との思い出だけでは生きていけない。だって人は、日々食べていかなければならないから……。でも、あれ以上実家を頼る事も出来なくて、仕方なく再婚を決めたわ。戻るところなんてないから、なんとしても二番目の主人と良好な夫婦関係を築こうと思った。前評判の悪い男だったけど、会ってみたら存外に優しくて驚いた。それに私の事を美しいって、手放しで誉めそやしてくれた。悪い気なんてしなかった。私が若々しく身綺麗にしていると彼は喜んだから、私は肌も髪も手入れにはこれまで以上に気を使ったわ」