年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
男性は絞り出すように告げると、荒く一息吐いて、そのまま瞼を閉じた。
貯蔵小屋に、静寂が満ちる。
壁に背中を預けて座る男性は、たまに唇を薄く開き、苦し気に呼気を吐き出した。私は握る手の力だけは緩めぬまま、間近にある男性の顔を眺めていた。
今はピタリと閉ざされた、男性の瞼。その瞼には、淡い金色の長い睫毛が影を落とす。ならば、汚れと血を吸ってぼそつく髪も、その本来の色は睫毛と同じ淡い金色なのだろう。
そうして閉ざされた瞼の後ろ、男性の瞳は宝石のように輝くブルーグリーンだった。
……その瞳が、私をここに残らせた。
懐かしいような、どこか郷愁を誘うような不思議な瞳に魅せられて、私はここを去る選択肢が取れなかったのだ。
それからどれくらい時間が経っただろう。毒に侵されて紙のように白かった男性の顔に少しずつ血色が戻り、傷を抑えたガーゼにも、新たな血の滲みがなくなった。
……良かった。私は一人、安堵に胸を撫で下ろした。
貯蔵小屋に、静寂が満ちる。
壁に背中を預けて座る男性は、たまに唇を薄く開き、苦し気に呼気を吐き出した。私は握る手の力だけは緩めぬまま、間近にある男性の顔を眺めていた。
今はピタリと閉ざされた、男性の瞼。その瞼には、淡い金色の長い睫毛が影を落とす。ならば、汚れと血を吸ってぼそつく髪も、その本来の色は睫毛と同じ淡い金色なのだろう。
そうして閉ざされた瞼の後ろ、男性の瞳は宝石のように輝くブルーグリーンだった。
……その瞳が、私をここに残らせた。
懐かしいような、どこか郷愁を誘うような不思議な瞳に魅せられて、私はここを去る選択肢が取れなかったのだ。
それからどれくらい時間が経っただろう。毒に侵されて紙のように白かった男性の顔に少しずつ血色が戻り、傷を抑えたガーゼにも、新たな血の滲みがなくなった。
……良かった。私は一人、安堵に胸を撫で下ろした。