年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
 するとこれまで、穏やかに私を見下ろしていたセラヴィンさんが、その顔に不遜な笑みをのせる。
 ……え?
「ほう。よもやリリアが、俺の言葉を信じていなかったとは」
「え!? ……い、いえ、決してそういうわけじゃ」
 慌てて釈明してみせる私の鼻先に、セラヴィンさんが迫った。
「いや。あの状況でした口約束に、無理があったのは承知している。だが、これからは違う。お前が俺の妻だと、いくらだって分からせてやる」
 瞬きをする間に、セラヴィンさんの胸にグッと掻き抱かれた。その懐にすっぽりと閉じ込められて、唇に柔らかな熱が押し当てられる。
 熱い口付けに翻弄されて、セラヴィンさん以外、全ての感覚が遠ざかる。のぼせたみたいに頭が真っ白になって、セラヴィンさんの事しか考えられなくなった。
 セラヴィンさんは広く逞しい胸の中に、まるで私を守るみたいに抱き締める。私はそれに、きつく抱き返す事で応える。
 ……幸せになってはいけないはずだった。
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