年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません


「スチュワード辺境伯夫人は、こんなに素晴らしいお嬢さまと、立派なご主人をお持ちで羨ましいわ。まるで理想を体現したかのようなご一家で、本当に素敵の一言に尽きますわ」
 お茶会を終え、屋敷玄関の前でスコット子爵夫人から見送りを受ける。
 スコット子爵夫人の言葉で、無事に「完璧な令嬢」を演じきれた事を確信し、ホッと胸を撫で下ろす。
「まぁ、そんな」
 スコット子爵夫人からの賛辞に、お母様も満更でもなさそうだった。
「ねぇスコット子爵夫人、今度はぜひ当家にもいらしてくださいな。もうじき当家のバラ園が見頃を迎えますの。そうしたらガーデンパーティーを開催しますから、その時はぜひご主人といらして」
「バラを眺めながらのガーデンパーティー、なんて素敵なんでしょう。その時は必ず、主人と伺わせてただきますわ」
 お母様が機嫌よく語るのを横目に見て、胸に安堵が広がる。
「ではスコット子爵夫人、ごきげんよう」
「ごきげんようスチュワード辺境伯夫人」
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