年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「では出発しよう。あぁ、それから余剰に馬を連れてきていたのだが、行きに隊で負傷馬が出てしまったんだ。途中で調達するつもりだが、すまんがそれまでは俺と相乗りで我慢してくれ」
「いえ。……実は、私は乗馬が出来ないので馬の調達は不用です」
セラヴィンさんから何気なく告げられた言葉に、私は気恥ずかしさもあって、少し早口に答えた。それというのも、貴族子女が乗馬を嗜んでいないというのは、とても珍しい事だった。
乗馬にダンス、ピアノやヴァイオリンといった何某かの楽器演奏、これらは貴族子女の花嫁教育として、幼少時から家庭教師を付けて学ぶのが一般的だ。けれど私は、幼少時を一般市民として暮らし、その後のお母様の実家では世間体を気にした祖父母によって、存在を隠されるようにして過ごしていた。だから当然、外部から家庭教師が招かれる事もなかった。それでも、淑女として最低限の所作や口調は、お母様の実家で暮らした二年間に、祖母に教え込まれた。
「いえ。……実は、私は乗馬が出来ないので馬の調達は不用です」
セラヴィンさんから何気なく告げられた言葉に、私は気恥ずかしさもあって、少し早口に答えた。それというのも、貴族子女が乗馬を嗜んでいないというのは、とても珍しい事だった。
乗馬にダンス、ピアノやヴァイオリンといった何某かの楽器演奏、これらは貴族子女の花嫁教育として、幼少時から家庭教師を付けて学ぶのが一般的だ。けれど私は、幼少時を一般市民として暮らし、その後のお母様の実家では世間体を気にした祖父母によって、存在を隠されるようにして過ごしていた。だから当然、外部から家庭教師が招かれる事もなかった。それでも、淑女として最低限の所作や口調は、お母様の実家で暮らした二年間に、祖母に教え込まれた。