溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「ちょーーーーっと!」


思いっきりグーで胸元を押すと。


「いてえっ!」


ようやく目覚めたらしい永瀬くんの力が緩み、私はそこから抜け出すことが出来た。


はーっ、はーっ……。


朝から無駄な体力使った。


おかげで整えた髪の毛はぼさぼさだし、息は切れてるし。


「はっ!? 誰だよお前!」


そんな私に、永瀬くんはまるで化け物でも見るかのような目を向けてくる。


驚きに目を見張ったその顔は、学校でなんて決して見せない顔。


「ええっ!?」


誰、って言われても。


一晩寝て、私が居候してること忘れちゃったのかな。


「……ああ……お前か……」


そこでようやく思い出してくれたみたいだけど。


「何してんだよっ! 部屋に入るなって言っただろ! ふざけんなっ!」


思った通り、怒り狂う永瀬くん。
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