溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「悪ぃ……」


頭をかきながら視線を外すその顔は、少し赤らんでいる。


「……っ」


そんな表情をされると、さっきのことをリアルに思い出しちゃって恥ずかしいんだけど……。


普段は、じっくり見ることなんてない永瀬くんを観察する。


寝ぐせがすごい私とは違って、サラサラの髪には寝ぐせひとつついてないし。


くっきり二重は朝からカンペキ。


寝起きとは思えない整いように、思わずじーっと吸い込まれるように見入ってしまう。


事故だとしても、男の子に抱きしめられるなんて、生まれて初めてで。


不覚にも、ドキドキした胸は、いまだ鳴りやまない。
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