溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
***


「どうしたの? 難しい顔して」


昇降口でぼーっとしていたら、声を掛けられた。


「あっ、平井先輩! おはようございます」


見上げれば、そこにいたのは平井(ひらい)紫苑(しおん)さんといって、ひとつ年上の先輩。


私は慌ててぺこりと頭を下げた。


平井先輩とは去年、私が階段から落ちそうになったところ助けてもらったことがきっかけで、知り合ったんだ。
< 55 / 326 >

この作品をシェア

pagetop