同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「え?」
「わからない、か。綾乃だもんね。いーい? 登下校中は桐ケ谷と一緒だから大丈夫だと思うけど、校内ではできるだけひとりにならないこと。わかった?」
柚の有無を言わさない雰囲気に圧倒されて素直に頷く。
結果的に柚を巻き込む形になったことが、ものすごく申し訳ない。
「桐ケ谷に言えば一発で解決しそうな気もするけど……。そうできないのが綾乃だもんね。あたしに対してはそんな風に思わなくていいよ」
「柚……っ!」
我慢できなくなって柚にガバッと抱きついた。
心細くて不安だったけど、柚がいることで救われた気分になる。
「あたしもさ、この髪の色でしょ? 地毛だとはいえ派手な顔立ちも加わって、目立ってたのは事実でさ。中等部の頃、女子に『男好き』とか『人の彼氏を奪う最低女』とかあることないこと言われてたわけ」
「え……?」
体を離して柚の顔を見ると、いつもは強気な柚の瞳が悲しげに揺れていた。