同居中のイケメン幼なじみが、朝から夜まで溺愛全開です!
「お願いっ!」
──ガチャガチャ
ドアノブを思いっきり揺さぶって叫んでみたけど、人の気配はしない。
図書室は教室がある建物とはちがって渡り廊下を挟んだ場所に位置しているので、気づいてもらいにくいのかも……。
だけど、放課後なら……。
図書室を利用する人がくるかも。
でも、もし誰も来なかったら?
夜までずっとこのままってこと?
ううん、もしかしたら朝までかもしれない。
サーッと血の気が引いていく。
極限状態の中ではネガティブなことしか浮かばす、その場で膝を抱えた。