Your Princess
翌朝。
サクラさんが朝イチで部屋に入ってきた。
まるで、昨日の出来事は夢だったかのようだ。
「おはよう。カレン」
そう言って、サクラさんはカーテンを引いた。
キラキラと朝陽が零れ入ってくる。
目をこすってサクラさんをもう一度、見る。
「あのね、カレン。カレンは私の男の姿を初めて見たわけだよね?」
「え?」
サクラは、私の側に立った。
「私ね、時々。男の姿になることあるけど、気にしなくていいからね」
「……」
何も言葉が出なかった。
サクラさんの言っていることが一つも理解できない。
私の感情を読み取ったのか。サクラさんが少し嫌そうな顔をした。
「まあ、信じられないって顔しているのも、わかるわ。そりゃ、日によって性別が変わるだなんて、信じられないのも無理はないし」
「……」
どすんっと。サクラさんはベッドに座る。
「でもね、世の中には信じられないことなんて度々起こるものよ。カレンの痣があるのと同じように、私だって性別が変わることだってある」
「……」
痣と性別は同じじゃないと思うんだけど。
サクラさんの言葉に固まっていると。
サクラさんは立ち上がった。
「さ、早く支度して」
クローゼットから、サクラさんが服を取り出す。
サクラさんが前に言っていたことって、性別のことだってこと?
でも、絶対に信じられるわけなかった。
そんな性別が変わるだなんて。
魔法みたいなこと。
ぼんやりとしながら、顔を洗おうと立ち上がると。
サクラさんが言った。
「そう言えば、クリス達が驚かせてゴメンって謝ってたわよ」
「え…」
思わず、座り込んでしまう。
そういえば、気まずいままだった。
「サクラさん…。私、クリスさんと渚くんに酷いことしたかも」
醜態をさらした上に逃げたわけで。
流石に謝らなきゃと思った。
「大丈夫よ。アイツら、気にしていないだろうから」
サクラさんは私にウインクをする。
サクラさんは知っているのだろうか。
サクラさんが朝イチで部屋に入ってきた。
まるで、昨日の出来事は夢だったかのようだ。
「おはよう。カレン」
そう言って、サクラさんはカーテンを引いた。
キラキラと朝陽が零れ入ってくる。
目をこすってサクラさんをもう一度、見る。
「あのね、カレン。カレンは私の男の姿を初めて見たわけだよね?」
「え?」
サクラは、私の側に立った。
「私ね、時々。男の姿になることあるけど、気にしなくていいからね」
「……」
何も言葉が出なかった。
サクラさんの言っていることが一つも理解できない。
私の感情を読み取ったのか。サクラさんが少し嫌そうな顔をした。
「まあ、信じられないって顔しているのも、わかるわ。そりゃ、日によって性別が変わるだなんて、信じられないのも無理はないし」
「……」
どすんっと。サクラさんはベッドに座る。
「でもね、世の中には信じられないことなんて度々起こるものよ。カレンの痣があるのと同じように、私だって性別が変わることだってある」
「……」
痣と性別は同じじゃないと思うんだけど。
サクラさんの言葉に固まっていると。
サクラさんは立ち上がった。
「さ、早く支度して」
クローゼットから、サクラさんが服を取り出す。
サクラさんが前に言っていたことって、性別のことだってこと?
でも、絶対に信じられるわけなかった。
そんな性別が変わるだなんて。
魔法みたいなこと。
ぼんやりとしながら、顔を洗おうと立ち上がると。
サクラさんが言った。
「そう言えば、クリス達が驚かせてゴメンって謝ってたわよ」
「え…」
思わず、座り込んでしまう。
そういえば、気まずいままだった。
「サクラさん…。私、クリスさんと渚くんに酷いことしたかも」
醜態をさらした上に逃げたわけで。
流石に謝らなきゃと思った。
「大丈夫よ。アイツら、気にしていないだろうから」
サクラさんは私にウインクをする。
サクラさんは知っているのだろうか。