Your Princess
こんなに授業が長いと感じたのは初めてなのかもしれない。
15時を過ぎて。
ライト先生を見送った後。
庭のほうへと急ぐ。
ちょうどバラ園の前で、クリスさんと渚くんが立っていたので。
思わず大声で叫んだ。
「クリスさん、渚くん!」
クリスさんと渚くんの側に駆け寄る。
「あの、この前は急に悲鳴をあげてごめんなさい」
頭をさげる。
謝ることしか出来ない。
「何で、カレンが謝るの?」
渚くんが首を傾げる。
「そうだよ。カレンちゃんが謝る必要はないよ」
優しげにクリスさんが言った。
「あ、渚。例のモノ渡してやれよ」
クリスさんが渚くんの腕をつっつく。
「あ、カレン。これ、プレゼント」
渚くんのポシェットから出てきたのは、黄色い布切れだった。
「ビビが引きちぎっちゃったんでしょ? だから、サクラさんと考えて作ってもらったんだー」
満面の笑みを浮かべる渚くん。
受け取ると、それはフェイスベールだった。
「カレンっていつも全体的に黒っぽい格好してるでしょ? 黄色が絶対に似合うと思って!」
フェイスベールを広げると、ビーズで花模様が施されており。とても可愛い。
「ありがとう」
まさか、フェイスベールをプレゼントされるとは、思っていなかった。
15時を過ぎて。
ライト先生を見送った後。
庭のほうへと急ぐ。
ちょうどバラ園の前で、クリスさんと渚くんが立っていたので。
思わず大声で叫んだ。
「クリスさん、渚くん!」
クリスさんと渚くんの側に駆け寄る。
「あの、この前は急に悲鳴をあげてごめんなさい」
頭をさげる。
謝ることしか出来ない。
「何で、カレンが謝るの?」
渚くんが首を傾げる。
「そうだよ。カレンちゃんが謝る必要はないよ」
優しげにクリスさんが言った。
「あ、渚。例のモノ渡してやれよ」
クリスさんが渚くんの腕をつっつく。
「あ、カレン。これ、プレゼント」
渚くんのポシェットから出てきたのは、黄色い布切れだった。
「ビビが引きちぎっちゃったんでしょ? だから、サクラさんと考えて作ってもらったんだー」
満面の笑みを浮かべる渚くん。
受け取ると、それはフェイスベールだった。
「カレンっていつも全体的に黒っぽい格好してるでしょ? 黄色が絶対に似合うと思って!」
フェイスベールを広げると、ビーズで花模様が施されており。とても可愛い。
「ありがとう」
まさか、フェイスベールをプレゼントされるとは、思っていなかった。