求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
(公平ではないのは確かだよね)
何かと遥人に頼り、彼を振り回す梓をどうしても好意的に見られない。
嫉妬心がどうしてもなくせない。
あの旅行の日に遥人が会う約束をしていたのは、梓だったのでは?などと勘繰ったりまでしている。
遥人との関係はもう終わっていると判断しながらも、いつまでも気にする自分はなんて情けないのだろう。そう思うのに、つい考えてしまう。
幹事だって結局やるのなら、文句を言わずにさっさと対応した方が効率的だ。でも気持ちが乗らない、しばらく放置したい気分。
(と言っても、もう時間がないんだよね)
彼女はどの程度進めているのだろう。
何も説明は無かったから、一緒に幹事をする菅原に聞いてみようか。
ちらりと席に目を遣ると、目当ての人物はどうやら不在のようだった。スケジュールには何も入っていない。どこかで休憩しているのかもしれない。
戻ったら声をかけよう。そう決めていたものの、仕事に集中している内にタイミングを逃し、気付けば午後の三時を過ぎていた。
(忘れてた。忘年会の件確認しないと)
そのとき、人が近づく気配を感じた。
「水島さん」
「あ、菅原君」
探していた人物が、都合よくやって来てくれた。