求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
「菅原君は大丈夫なの? 流通の関係で全体的に進捗が遅れているでしょう?」
ここ最近輸入資材の入荷が遅れている為、遥人と梓が担当している案件だけでなく、みなが調整に手間取っている。結衣の仕事が立て込んでいる原因のひとつでもあった。
「まあそうですけど、時間はつくりますよ。幹事だって仕事なんだから。あいつはそう思ってないみたいだけど、社会人としてそれじゃあ駄目ですよね」
「彼女の考えは分からないけど、しっかり段取りはしないとね。それでどこまで手配出来ているの? 出欠席確認の連絡はしてたよね」
日時は決まっているし、参加人数も幹事は把握しているはずだ。
「ええと……」
菅原が自分のノートパソコンを開く。その様子を見ながら結衣は問いかけた。
「お店はどこにしたの?」
出欠席確認の連絡は十一月にあった。
だから当然店の予約はしてあるものと思っていたのだけれど、菅原の下がり気味の眉が中央に寄ったのを見て、嫌な予感に襲われた。まさか……。