求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~

「初めまして。遥人の従兄の連城壮太です」

「初めまして。才賀君の同僚の水島結衣です。この度は急なお願いでご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません」

居住まいを正して頭を下げると、壮太は少し驚いたような表情になった。

「大丈夫ですよ。事情は遥人に聞いてますから。協力出来ると思うので安心して下さい」

「ありがとうございます。本当に助かります」

「どういたしまして。水島さんは真面目なんですね」

壮太はくすりと笑う。

「そんなことは……」

「ありますよ。あ、悪い意味ではないですからね」

客商売だからか、壮太には話しやすい雰囲気がある。結衣の緊張も少し解ける。
そのまま会話が続きそうな雰囲気だったが、遥人が呆れたような声で割り込んだ。

「壮太。あまり水島さんに絡むな」

「ああ、悪い。じゃあ打合せするか」

詳細は全て遥人が知らせていたようで、話はスムーズに進んでいった。

当日は個室では狭いので、フロアを貸し切りにする方向で調整しているという。

クリスマスに貸し切りなんていいのかと不安だったが、ちょうどその日の予約は連城家の従兄妹会だったそうだ。

親族の若手がパートナーを連れて集まる気楽なパーティーで、ちょうど結衣たちの建築デザイン部の部員と同じくらいの人数を予定していた。

その場所を譲ってくれるそうだ。
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