求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
「うん。ようやくいろいろ決まったから」
「このお店知らないなー、あとで調べてみよう。でも結衣も災難だよね、いきなり幹事を押し付けられるなんて。あの子本当に調子に乗り過ぎだよね」
まどかは不満そうな顔で、梓の席を睨みつけた。
更に強い口調で続ける。
「忙しい忙しいっていつも言ってるけど、そんなのあんただけじゃないって言いたいわ」
人がいないからか、今日のまどかは普段以上に遠慮がない。
「結衣だってそう思うでしょ?」
「うん。思うときもある」
以前、遥人から彼女の苦労を聞き、同情していたところもあるけれど、それを踏まえても最近の梓は自分勝手に見える。
「結衣が乗って来るなんて珍しい。でもそれ程酷いってことなんだよね、嫌になるわ。今日なんて、とっくに締切が過ぎたセミナーの申し込み頼まれたんだよ。無理だって断ったけどしつこくて最後には逆ギレ。自分が悪いのにね」
「そうなんだ。セミナーは期限厳守だからどうしようもないよね。でもどうして急に申し込もうなんて思ったんだろう」
募集はかなり前から行っているはずだけど。
「理由を聞いても答えなかったけど、多分才賀さんが受講するからだよ」
「え、そうなの?」
一気に憂鬱な気分になった。