求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
(やっぱり瀬口さんは才賀君が好きだよね)
遥人にその気がないのは分かっているけれど、気分はよくない。
「あの子、絶対才賀さんを狙ってるから。まあ無理だろうけど。才賀さん人気凄いし。結衣の方がよっぽど可能性があるよ」
「え、私?」
「うん。才賀さんって結衣にだけ態度が違うからね」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。休職から復帰してからなんとなく距離があるように感じたけど、最近はまた前みたいに仲がいいし。特に今朝の行動なんて間違いなく好きだからでしょう。見てるこっちがドキドキしたよ」
まどかが揶揄うように言う。
彼女の言う“今朝”の出来事を思い出し、結衣の顔は熱を持った。
◇◇◇
今日中に忘年会の詳細を通知しようと、朝一番で菅原と打合せをしていた。
それ程時間がかかるものではないから、パントリー近くのテーブルで簡単に。
そのとき、菅原がホットコーヒーを淹れてくれたのだ。
気を遣ってくれたようで、新しく作った熱々のものを。
それはよかった。気遣いも嬉しい。問題なのは彼がコーヒーを運ぶ途中に何かに躓いてしまったこと。
よろけた拍子にカップから溢れたコーヒーが、結衣の手元にまさかの直撃をした。
遥人にその気がないのは分かっているけれど、気分はよくない。
「あの子、絶対才賀さんを狙ってるから。まあ無理だろうけど。才賀さん人気凄いし。結衣の方がよっぽど可能性があるよ」
「え、私?」
「うん。才賀さんって結衣にだけ態度が違うからね」
「そ、そうかな?」
「そうだよ。休職から復帰してからなんとなく距離があるように感じたけど、最近はまた前みたいに仲がいいし。特に今朝の行動なんて間違いなく好きだからでしょう。見てるこっちがドキドキしたよ」
まどかが揶揄うように言う。
彼女の言う“今朝”の出来事を思い出し、結衣の顔は熱を持った。
◇◇◇
今日中に忘年会の詳細を通知しようと、朝一番で菅原と打合せをしていた。
それ程時間がかかるものではないから、パントリー近くのテーブルで簡単に。
そのとき、菅原がホットコーヒーを淹れてくれたのだ。
気を遣ってくれたようで、新しく作った熱々のものを。
それはよかった。気遣いも嬉しい。問題なのは彼がコーヒーを運ぶ途中に何かに躓いてしまったこと。
よろけた拍子にカップから溢れたコーヒーが、結衣の手元にまさかの直撃をした。