求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
その後、十分冷やしてから自席に戻り、まどかが用意してくれいていた薬とガーゼで手当てをした。

遥人は来客から戻って来て直ぐに結衣の様子を確認し、それから梓を伴い外出した――。

それが今朝の出来事。



◇◇◇

そのときは何も言わなかったまどかが、突然突っ込んで来たので慌ててしまう。

「あのときの才賀さん、人目を気にせずに結衣につきっきりだったもんね。心配そうに寄り添って。結衣のこと相当好きだと思うよ。付き合おうとかそういう話になってないの?」

「そ、そんなことないよ。同期だから仲はいいけど」

「ただの同期に“結衣の悲鳴が聞こえたときは本当に焦った”なんて言う? まるで彼女への発言だったけど」

「そんな詳しく聞いてたの?」

いったいいつから見聞きしていたと言うのか。

「結衣が才賀さんに連れて行かれるところから見てたよ。驚いてオロオロしている菅原君に事情を聞いてからパントリーを覗いたら、かなり良い雰囲気になっているでしょ? 声かけずらくてつい聞いちゃった」

「そ、そうなんだ」

いろいろ反論したい点はあるものの、墓穴を掘りそうな気配なので黙っておく。
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