求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
「それで、実際才賀さんとはどうなの?」
まどかは横道にそれかけた話を元に戻す。周りに人がいないせいで遠慮がない。
この際、遥人とのことを話してしまおうかと迷いながらも、結局否定した。
「そんな話にはなってないよ」
まどかは浅はかじゃないし、口も軽くない。話しても言いふらしたりはしないと信頼している。
でも、やはり遥人に確認してからじゃないと言えない。
その秘密主義で前回失敗しているけれど、それでも彼の意思を無視するのは嫌だった。
(近い内に才賀君に聞いてみよう。会社のみんなに言っていいか)
もし付き合いをオープンにしていいと言うなら、遥人は本当に結衣との未来を考えてくれていることになる。
それで噂が上層部まで行ったら、次の人事異動で結衣の配属替えがあるかもしれない。
それでもいいと思うくらい、周りに認めて貰いたい気持ちもあった。
まどかはそんな結衣の返事が腑に落ちない様子だ。
「本当に? それじゃあこれからなのかな。あ、忘年会のあととかに何かあるかのかも」
結衣は曖昧に笑って誤魔化す。他に反応のしようがない。