求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
一週間もすると結衣のやけどはすっかり治った。
遥人との仲も順調だ。
仕事が忙しく会社帰りのデートはなかなか実現しなかったけれど、毎日自宅に帰ったあと、連絡を取り合い会話を重ねていた。
つい夜更かししそうになる程、会話が弾む。毎晩彼からの電話を心待ちするようになっていた。
シャワー後のスキンケア中もスマートフォンが気になる。着信があるとすぐに嬉しくなって何をしていても優先する。
『今、大丈夫?』
耳に心地よい滑らかな声がする。電話での彼の声は普段よりも少し低く聞こえるような気がする。
「お疲れさま。大丈夫だよ」
『俺は今帰って来たところ。結衣は何してた?』
「私はお風呂入ったからのんびりしようとしてたところ。才賀君は随分遅いね」
時刻は午後十一時。こんな時間まで残業なのは珍しい。
「なにか有ったの?」
『いや、明日に備えて出来る仕事を片付けていただけ。結衣も最近その為に残業してただろ?』
明日は十二月十八日の金曜日。会社近くの居酒屋で同期の飲み会がある。
部の忘年会が次週末にあるので、二週連続になるが今年最後なので参加したくて、ここ数日仕事を調整していたのだ。
遥人は結衣より仕事が多いので大変だったろうが、それでもなんとかなった様子。