求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
「才賀君は無理かもしれないと思ってたけど、よかった」
「同期会は絶対参加するって決めてるんだ」
「そうなの?」
「結衣がいるからね」
遥人の低い声に甘さが宿る。胸がときめき結衣はソファーの上で膝をかかえた。
「明日楽しみだな……久しぶりに才賀君とゆっくり話せるし。電話もいいけど顔を見て話したいから」
『……嬉しいな』
「え?」
『結衣がそう言ってくれて』
遥人の声がどことなく照れているように聞こえた。結衣もつられて気恥ずかしくなる。
頭がフワフワとして来てこの幸せに浸っていたくなる。ただ今夜はどうしても確認しておきたいことがあった。
なんとか冷静さを取り戻し、改たまった口調で言う。
「才賀君。明日の飲み会の前に聞きたいことがあります」
『え? 急にどうした?』
戸惑う声が返って来る。
「私達の関係だけど、会社のみんなに話していいのかな?」
電話の向こうの遥人が沈黙した。思っていた以上に重い反応に結衣は嫌な予感に襲われる。
(もしかして、言いたくないのかな)