求婚蜜夜~エリート御曹司は滾る愛を注ぎたい~
(あ、隠していく方向だ)

と、少しがっかりしている結衣に気付かずに、会話は進んで行く。

「えーそうだっけ? でもどうして急に呼び方変えたの?」

「なんとなく? 横浜のホテルの案件で話す機会が増えたってのもあるかもな」

遥人は結衣と違って何でもないことのように平然と流している。動揺など一切見られない。

今に限らず告白した後だというのに、遥人の態度は殆ど変わらない。照れも気まずさも、ついはしゃいでしまうような気持ちの盛り上がりも伝わって来ない。

淡々としていて、あの時の言葉は夢だったのではないかと疑いそうになるくらい。

上手く隠しているのか、本当に気持ちの浮き沈みがないのか……。

(どっちなんだろう。全然分からない)

彼を好きで仕事ぶりを尊敬はしているけど、分からないことが沢山ある。理解出来ていない。

これから知ることが出来るのだろうか。
< 28 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop