特殊護衛団の最強姫
私は通信機を軽く握って、ルーカスさんの事を思い浮かべる。
それを耳元に持っていけば、何度か電子音が鳴ったあと、ルーカスさんの低い声が聞こえた。
『...リオ。今どこにいる。』
うわお、やっぱり怒ってた。
「街の外れの入り組んだ平野です。」
『王子様も一緒だな?』
「はい。」
『ハァ...』
聞こえてきたのはふかーいため息。
その奥では何やらたくさんの人の声がしていて、王子様を探してお城が騒然としている様子が簡単に想像できた。
「報告が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。」
『ああ。帰ってきたら始末書だ。』
「ええ!?」
『当たり前だ。』
なんの慈悲もないルーカスさんの声に、私はもう反論することなんか出来ない。
本当に嫌だったけれど、私はしぶしぶそれを了承した。