仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。


「………ふっ、この人数で俺らを潰せるのか?そいつを守りながら」

月輝の総長の三間が上から目線で言う。
確かに、今は人数が少ない。だけど、きっとすぐに彼が来る。

「残念だけど、大丈夫なんだなぁ〜まぁやってみないとわからないだろ?」

「……挑発してんのかよ。まぁいい…どっちが勝つのかなんてわかりきってるけど」

挑発するように響くんが言えば三間も挑発してくる。響くんの雰囲気が全く違うことを彼が言葉を発する度に驚いてしまう。

どちらかが掛け声をかけずに急に戦いが始まった。

「陽愛さん、大丈夫です。もうすぐに総長来ますから」

「え……?なんで……」

「総長が来るまでは俺らが守ります。日向会幹部候補生の名にかけて……」

私の前では喧嘩が繰り広げられていて、勝っているのは日向会……圧倒的な強さだ。
すごい……っ!


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