慈愛のケモノ

乾真希、深萩琉花と続いて、声をかけてきた男性が水本、その後ろにいたのが遠月というらしい。
下の名前は聞いてすぐに忘れた。

「それならうちの会社と近いですね。どっかですれ違ってたかも」
「確かに、最寄一緒か」
「水本さんたちは営業?」
「そうそう。遠月はエースだよ」
「えっ、すごーい!」
「いや、水本とは課が違うから」
「二人の部署は?」
「あたしは広報で、琉花が企画開発です。琉花もエースですよ」
「そんなことないです」

真希が回す会話の中で、たまに謙遜をするくらいしかできない。あとは度数の低い酒を少しずつ消費していくだけ。

< 5 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop