強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
「意味がわかりません……」
 
でも今は、寝るのはどうとかそんなことより、黙っていなくなったことを謝るほうが先で。ソファに座る八雲さんの前に立ち、彼を見つめた。

「今日は重ね重ねご迷惑をおかけして、すみませんでした。もう二度とこのようなことがないよう、精進いたします」

「真面目だな。仕事のことはともかく、急にいなくなるのだけは頼むからやめてくれ」

「はい。すみませんでした。お詫びと言ってはなんですけど、サンドイッチ買ってきたので一緒に食べませんか?」

「いいね」
 
八雲さんが今日一番の明るい表情を見せてくれて、嬉しさに頬が勝手に緩む。

「コーヒーでいいですか?」
 
頷く八雲さんに笑顔を返し、ミニキッチンがあるスペースに向かう。さすがはスイートだけあってコーヒーも何種類かあって、キリマンジャロを選ぶとポットでお湯を沸かす。
 
カチッと音がして湧き上がったのがわかると、ポットを持ちコーヒーを入れ始めた。


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