強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
四星百貨店社長のひとり娘として女子校ばかりで育ってきてけれど、だからといって恋愛に興味がないわけじゃない。
彼氏だって欲しいし、好きな人とのキスがどんな感じなのか妄想したこともある。でもその相手が八雲さんだなんて……。
八雲さんとのキスは記憶にあるものだけで二回目だけど、一度だって自分からしたいと思ってしたキスではない。
いつも八雲さんからの一方的なもので、回避したくてもできなかったキス。ファーストキスに関しては自分でも意味のわからない“やり直し”をお願いしたけど、あれはキスをしたかったわけじゃなくてシチュエーションを大事にしたかっただけ。
キスは大好きな人とするもの──。
外国人がする挨拶代わりのキスは別として、やっぱり嫌いな人とはキスなんてできない。
それなのにあろうことか、私は八雲さんとキスをしてしまった。いや記憶は全くないけれど、それ以上のことも、たぶん……。
その日の情事を覚えてないのに、想像しただけで身体が熱くなる。イケない妄想を消すように頭を振っていると、不意に伸びてきた八雲さんの左腕に身体を抱き寄せられた。
彼氏だって欲しいし、好きな人とのキスがどんな感じなのか妄想したこともある。でもその相手が八雲さんだなんて……。
八雲さんとのキスは記憶にあるものだけで二回目だけど、一度だって自分からしたいと思ってしたキスではない。
いつも八雲さんからの一方的なもので、回避したくてもできなかったキス。ファーストキスに関しては自分でも意味のわからない“やり直し”をお願いしたけど、あれはキスをしたかったわけじゃなくてシチュエーションを大事にしたかっただけ。
キスは大好きな人とするもの──。
外国人がする挨拶代わりのキスは別として、やっぱり嫌いな人とはキスなんてできない。
それなのにあろうことか、私は八雲さんとキスをしてしまった。いや記憶は全くないけれど、それ以上のことも、たぶん……。
その日の情事を覚えてないのに、想像しただけで身体が熱くなる。イケない妄想を消すように頭を振っていると、不意に伸びてきた八雲さんの左腕に身体を抱き寄せられた。