強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
コンビニで飲み物を買うと、八雲さんは再び車を走らせた。向かうのは昨年オープンした、シネコンやアミューズメント施設も入った大型複合施設。
「本当は遊園地か動物園を予定してたけど、今日は天気が良くて思っていたより気温高いからね。室内のほうがいいでしょ?」
ということで、急遽変更したらしい。
「映画でも観る?」
「映画……」
いいかも。確か今は、観たかったラブストーリーが上映されてるはず。八雲さんのには申し訳ないけれど、映画を楽しませてもらおう。
ひとりワクワクしていると、あることにはたと気づく。
恋人になるための訓練のデートとはいえ、本当の彼氏じゃないのに映画館のような暗いところで密着して座るなんてやっぱり無理。映画に集中できなどころか、息苦しくなるに決まってる。やめたほうが無難そうだ。
「え、映画はまた今度にしませんか?」
なんて。また今度があるかどうか、わからないけれど。
「わかった。じゃあウインドーショッピングでもしながら、ぶらぶらするか」
「はい!」
それがいい。最近仕事も順調で、ちょうど自分へのご褒美に何か買おうと思っていたところ。
「本当は遊園地か動物園を予定してたけど、今日は天気が良くて思っていたより気温高いからね。室内のほうがいいでしょ?」
ということで、急遽変更したらしい。
「映画でも観る?」
「映画……」
いいかも。確か今は、観たかったラブストーリーが上映されてるはず。八雲さんのには申し訳ないけれど、映画を楽しませてもらおう。
ひとりワクワクしていると、あることにはたと気づく。
恋人になるための訓練のデートとはいえ、本当の彼氏じゃないのに映画館のような暗いところで密着して座るなんてやっぱり無理。映画に集中できなどころか、息苦しくなるに決まってる。やめたほうが無難そうだ。
「え、映画はまた今度にしませんか?」
なんて。また今度があるかどうか、わからないけれど。
「わかった。じゃあウインドーショッピングでもしながら、ぶらぶらするか」
「はい!」
それがいい。最近仕事も順調で、ちょうど自分へのご褒美に何か買おうと思っていたところ。