俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
「はい。綾花さんに毛筆で町名を書いていただいて、それをロゴにして全商品のパッケージに載せれたらと思っています。できたらそれぞれの商品名も。もちろん、きちんと謝礼もお支払いします」
地元で採れる野菜やお米、お豆腐や梅干しなどの加工食品まで、私が毛筆で書いた町名が入ったパッケージやシールをつけて全国に出荷する計画らしい。
「そんな大切なパッケージに私の文字を……?」
手元の資料を見下ろしてごくりと唾をのみこむ。
とても光栄だけど、たくさんの人たちが丹精こめて通った商品に、私なんかの文字をつけてもらっていいんだろうか。
二年前、賞をもらったときに『実力もないのに、家柄と話題性だけで賞を奪った卑怯者だ』と非難されたことを思い出し、こわくなる。
「明日、役場で話し合いがあるので、そこで詳しく説明させてもらえたらと思っています」
「明日、ですか……」
地元で採れる野菜やお米、お豆腐や梅干しなどの加工食品まで、私が毛筆で書いた町名が入ったパッケージやシールをつけて全国に出荷する計画らしい。
「そんな大切なパッケージに私の文字を……?」
手元の資料を見下ろしてごくりと唾をのみこむ。
とても光栄だけど、たくさんの人たちが丹精こめて通った商品に、私なんかの文字をつけてもらっていいんだろうか。
二年前、賞をもらったときに『実力もないのに、家柄と話題性だけで賞を奪った卑怯者だ』と非難されたことを思い出し、こわくなる。
「明日、役場で話し合いがあるので、そこで詳しく説明させてもらえたらと思っています」
「明日、ですか……」