荒野を行くマーマン
「あ、おはようございます。早いですね」
「いえ。つい先ほど着いたばかりなんです。新人なのでなるべく早く来ようと思っていたんですが…」
「ああ、ここはそういうのは気にしなくて大丈夫ですよ」
バッグをひとまず椅子の上に置きながら解説する。
「新人さんだからって、別に何か準備をしなくちゃいけない訳でもないですし。始業5分前には着席していれば問題ないです」
これは私が入社当時、同じく教育係の先輩から教えてもらった事だ。
「特別用がない場合は早く出勤する必要はない。不要な残業は禁止されているように、早出も同じことだから」と。
とはいえ性格的に、余裕を持って行動できないとやはりどうしても焦ってしまうので、会社内のルールと世間の常識を照らし合わせて、15分前には着くようにしようと自分の中で定めたのだ。
「そうなんですね。工場勤務の時は、朝一で色々やることがあったものですから」
そんな必要は全くないのに、何故か魚住君は申し訳なさそうな口調で話を続けた。
「教えていただいてありがとうございます」
「い、いえ。昨日ちゃんと言っておけばよかったですね。ごめんなさい」
仕事の進め方ばかりに気を取られていて、それ以外の部分に関しての説明にまでは考えが及ばなかった。
だけど新天地での仕事がスタートし、右も左も分からない人にとっては、そういうものだって心得ておきたい重要事項だったりするんだよね。
「いえ。つい先ほど着いたばかりなんです。新人なのでなるべく早く来ようと思っていたんですが…」
「ああ、ここはそういうのは気にしなくて大丈夫ですよ」
バッグをひとまず椅子の上に置きながら解説する。
「新人さんだからって、別に何か準備をしなくちゃいけない訳でもないですし。始業5分前には着席していれば問題ないです」
これは私が入社当時、同じく教育係の先輩から教えてもらった事だ。
「特別用がない場合は早く出勤する必要はない。不要な残業は禁止されているように、早出も同じことだから」と。
とはいえ性格的に、余裕を持って行動できないとやはりどうしても焦ってしまうので、会社内のルールと世間の常識を照らし合わせて、15分前には着くようにしようと自分の中で定めたのだ。
「そうなんですね。工場勤務の時は、朝一で色々やることがあったものですから」
そんな必要は全くないのに、何故か魚住君は申し訳なさそうな口調で話を続けた。
「教えていただいてありがとうございます」
「い、いえ。昨日ちゃんと言っておけばよかったですね。ごめんなさい」
仕事の進め方ばかりに気を取られていて、それ以外の部分に関しての説明にまでは考えが及ばなかった。
だけど新天地での仕事がスタートし、右も左も分からない人にとっては、そういうものだって心得ておきたい重要事項だったりするんだよね。