Last note〜バタフライ編
青山「はっ!!…今のは、」

あげは「わたし…ここも知ってる。」

青山「俺は匂いでみえた。やっぱり、あげはちゃん、ここに住んでいたのかな。」

あげは「……まだきっと、何かあるはず。
…ねぇ、青山さん?」

青山「うん?」

あげは「精神病院で…言ってた、男の子の事…。わたし、ただの二重人格じゃないと思ってるの。」

青山「それはどうゆう…」

あげはの表情が、真剣なものになる。

あげは「この世には、想像しがたい真実がある。って、私を保護してくれた警視ちょーさんが教えてくれた。」

青山「…特性の事だね?でも、二重人格の特性なんて聞いた事ないよ。」

あげは「そっか…。でも、何故、クロハが
伊豆で"待ってる。"なんて言ったか。
とっても気になるの。」

青山「うん。だからこれから、散策しよう。この辺まだ何があるから分からないから、1人で動かないでね?」

あげはは頷くと、青山の手を握った。

烏丸「カップルかっつーの!」

矢崎「おバカねぇ。ほら、行くよ!」

烏丸はやはり少し妬いているようだ。
タオルを頭にかけて陽射しよけにしながら矢崎さんの後ろを歩いていく。

軽い坂道を登るように歩いていくと、

1軒の別荘が見えてきた。

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