Last note〜バタフライ編
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翌朝、その日もよく晴れていた。

矢崎「朝ごはん♪♪今日はーバイキングぅ♪♪」

愉快な歌を歌いながら、矢崎さんは洗面所に向かった。

そんな矢崎さんの朝から元気な様子で、
パチリと清々しく目覚めたあげはは、

昨日、書いたスケッチブックを開けた。

あげは「……っ!!//」

あげははそれを握りしめると、
リュックの中に入れた。

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青山「今日も森に行くけど、
あの水龍の滝に行こうと思う。」

矢崎「うん、そうだね。」

烏丸「けど、気をつけなあかんで。
昨日も繁さん言うてたやろ?」

青山「ん?儀式の事?」

烏丸「せや!どこまでほんまの噂かは知らんけど、例の田辺製薬んとこの別荘、
妙な雰囲気あるからのぅ」

矢崎「烏丸くん、語尾が繁さんのうつってるよ?ぷぷ…」

烏丸「んぁ?」

青山「出来るだけ、自然に行こう。
それに鼻の効く人間が、こっちには2人いるからね。」

あげはを見ると、嬉しそうに頷いた。

烏丸「せや!まだ三つ編みつけたままやで。解いたるからじっとしてや。」

烏丸が、あげはの三つ編みを解いた。

クルクルとソバージュが広がった瞬間、シャンプーのいい匂いがした。

あげはは嬉しそうにそれを指でいじって遊んでいる。
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