無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

クリスマス・イブ当日。

この日は早くに目が覚めて、余裕を持って早めに準備に取り掛かった。

何気に付き合ってから初めてのデート。

はぁ、めちゃくちゃ緊張する。

この前買ったワンピースを着て、メイクはファンデとチークとグロスだけ。

髪は高瀬が好きだと言ってくれたハーフアップにして準備万端。

マンションの下まで迎えにきてくれるみたいなので、スマホをじっと凝視する。

──ピロリン

きたっ……!

大きめのバッグにプレゼントとお財布、リップとスマホを詰めて家を飛び出した。

自然と足早になって、会いたい気持ちが強くなる。

楽しみ過ぎて昨日はあんまり寝られなかったけど、それでもすごく元気。

「高瀬!」

マンションの入口前でスマホ片手に気だるげに立つ高瀬の元へ駆け寄った。

冬休みに入ってから連絡は毎日取り合っていたけど、会うのは三日ぶりくらい。

「おはよう、たまちゃん」

黒いダウンと濃い目のジーンズ、カバンは持たずに手ぶらの高瀬。

相変わらずふわっとしてるけど、私服だと雰囲気がグッと変わって新鮮だ。

「おはよう、寒いね」

「うん。だと思ってこれ持ってきた」

そう言って高瀬が差し出したのは、程よく温もったホッカイロ。

< 221 / 229 >

この作品をシェア

pagetop