無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

ギュッと手を握ったら、ぎこちなくこっちを振り向いた。

「……聞こえてるよ」

「え?」

聞こえてたんだ……?

「スルーしないでよ」

「うん……」

そう言った先から、また前を向いちゃうし。

今日ほとんど、目を合わせてくれないね。

「わたしのこと、嫌いになっちゃった?」

「へ?」

「だってなんだか様子が変だもん」

ほんとは今日だって高瀬は楽しみじゃなかったんじゃないか。

そんなことばっかりが頭の中をぐるぐる回ってる。

「最近ずっと変だもん。わたしが嫌ならちゃんと言って?」

──ギュッ

人が大勢いる前にも関わらず、腕を引かれて高瀬の中に閉じ込められた。

背中に腕が回されて、肩に高瀬の顔が沈んで。

わたしはいっぱいいっぱいで。

「た、かせ?」

「あんまりさ──」

視界の端っこにうつる高瀬の顔は真っ赤。

「かわいいこと言わないで?」

「え……?」

「一緒にいたら俺は男だからたまちゃんに触りたいって思うし、気持ちが止められなくなる。我慢してるんだよ、これでも」

が、我慢……。

我慢って、そういうコト……?

「わたしを……嫌になったわけじゃないの?」

「なる理由がどこにあんの? 愛しすぎて毎日好きになってるよ。ほんと俺の理性は、たまちゃん限定でいつもグラグラ」

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