エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
次の土曜日、須皇総合病院心臓血管センター外来、二度目の診察だ。

今日も外来は沢渡先生。でも実際の担当医は透佳くんである。

今日は超音波検査をするようだ。診察室の隣にある処置室に通され、上半身の服を脱いで待てと言われたときに、しまったと思った。

今度こそ透佳くんに裸を見られてしまう。心臓の検査なのだから、間違いなく胸を見るだろう。

今日ばかりは看護師さんに代わってもらうこともできない。

いっそのこと沢渡先生のほうがマシだと思ったけれど、そんなの透佳くんが許すわけがない。

もう観念するしかない。服を脱いで、胸の上にタオルをかけて透佳くんを待つ。

「さすがに今日は嫌がらなかったな」

ニヤリとした笑みを浮かべて、透佳くんが処置室に入ってくる。なんだかすごく憎たらしい顔。

「こ、これは、医療行為ですよね!」

透佳くんはくつくつと笑いながら、「他に何があるんだよ」と私の横に腰掛け、ゼリーの入ったチューブ型の容器を手に取った。
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