エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
隙間なく合わさった唇。彼が少し動かすだけで、より深く絡まり合う。

少し空間が開いたかと思えば、今度は緩慢に舐め溶かされた。

振り袖に合わせて選んだ深紅のリップ。それらがすべて剥がれ落ちてしまいそうなほど、強く重ねられて。

角度を変えながら、まるで彼は遊んでいるようで、肌がぞくりと粟立つ。

あまりに艶めいた動きに、頭の中を占拠していた彼への恨みすら吹き飛んだ。

今、私の唇を塞いでいる彼が、あの時の意地悪な男の子と結びつかない。

まるで別人のよう。

「っ……ちょ……」

慌てて彼の胸に手をついて、顔を離してみれば。

「彩葉」

熱を孕んだ眼差しに向かい打たれて、心臓が止まりそうになった。

そんな甘い顔で彼に見つめられたのは初めてだ。

どうして? と頭の中が真っ白になる。

私の混乱をよそに、彼はキスの続きを始める。

口をこじ開けられ、奥までねっとりと撫でられた。

まるで手練れのように、私の心地よいポイントを突いてくる。
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