エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
沢渡先生にお願いして、教授に連絡をつけてもらった。

直接会って話をしてくださるそうで、日曜日の十九時、場所は前回と同じフレンチレストランを指定された。

まずは、融資の話をはっきりとお断りしようと思っている。

そして、透佳くんに事情説明する許可をもらおう。今度こそちゃんと納得して、別れを受け入れてもらうために。

勤務中の透佳くんには、『買い物に行ってきます』とだけメッセージを入れておいた。

きっと怪しまれるだろうが、バレたらバレたでそれまでだ。隠すつもりもない。

破れた名刺にプリントされていた地図をもう一度だけ確認して、私は家を出た。


レストランへ到着すると、前回と同じ部屋、同じ席で三人は待っていた。

向かって右に沢渡先生、中央に沢渡教授。左には美沙さんが、ゆったりとしたグレーのワンピースを着て、沈痛な面持ちで座っている。

ちょっぴり痩せた気がしなくもない。

もしかして、つわりがひどかったりするのだろうか? それとも、精神的に思い悩んで……?

私は入口で大きく一礼し、彼らの元に向かった。
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