エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
透佳くんが目を据わらせて三人を睨む。

一見、冷静に見えるけれど、内側に怒りをため込んでいるのがわかった。

俺のものに、勝手に手を触れるな。

そんな威圧感が、凛とした眼差しから伝わってきた。

もう言い逃れはできない。意を決して、私は美沙さんを覗き込む。

「事情をお話ししても、よろしいでしょうか」

美沙さんが表情を歪めた。どうかそれだけはやめて、という顔で。

沢渡先生が鬱々としたため息を漏らす。覚悟を決めて口を開いたのは、教授のほうだ。

「須皇先生。実は娘の美沙のお腹には、あなたの子どもがいるのです」

透佳くんは――冷静なまま。眉ひとつ動かさず、淡々とした表情で答える。

「一体なんのご冗談ですか」

「透佳くん、そんな無責任な言い方……!」

美沙さんのお腹にはすでに命が宿っているのに、自分には関係がないような言い方をするなんて、ひどすぎる……!

しかし、彼はひくりと頬を引きつらせ、私に向き直った。

「俺は美沙と肉体関係を持ったことはない。どうやって妊娠させたっていうんだ」

「え?」

あんぐりと口を開ける。

お付き合いしていたんじゃなかったの……? だって、結婚の約束をしてたって、言ってなかった……?
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