エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「そういえば、透佳くんって、夕食食べました?」

地下駐車場に車を停めた後、エレベーターに乗り込みながら私はお腹を押さえた。

「私はもう、お腹ペコペコで……」

この一週間、ずっと思い詰めていて、ろくに食事をとらなかった反動だろうか。安心した途端、お腹の虫が鳴き始めた。

「まだ食べてはいないが……」

玄関で靴を脱ぎながら、彼はぼんやりと返事する。

食べてはいない、『が』、なんだろう……?

不思議に思い見上げてみると、そこにあったのは熱を帯びた彼の瞳。

あれあれ? と首を傾げる。こんな顔をする時の彼は、十中八九――。

「食事より先に、ちょっとだけ彩葉をつまみ食いさせろ」

「つ、つまみ食いってなんですか!?」

背中から私を抱きすくめ、首筋に顔を埋める。

あわあわと彼を押し返し抵抗していると、埒が明かないと思ったのか、身体をひょいっと横抱きにされた。

「と、透佳くんっ」

私をリビングへと運び、ソファに寝かせる。

足元には、今朝、透佳くんが使っていた毛布が丸まっている。
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