エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
じわじわと背徳感が押し寄せてくる。

他の誰が見ているわけでもないのに、いけないことをしているような気分になる。

「あの……こんなところで……こんなこと……悪いことしてるみたい……」

「悪い? 愛し合うことの何が悪い」

私とは反対に、罪悪感など微塵も感じていない顔で、透佳くんはブラのストラップを肩から外す。

胸の締めつけがなくなり、できた隙間に手を差し入れる。

ドクンと鼓動が震え、高揚した。罪の意識と欲望を天秤にかけられているようだ、じわじわと追い詰められる。

「ほら。彩葉の好きなところ、見せてみろ」

「っ……!」

敏感な部分に触れられて、天秤が一気に快楽のほうへ振れる。

耐え切れず、彼の腕をつかみきゅっと握った。

心地よさに飲み込まれていく自分を悟られないように、必死に声を押し殺して抵抗する。

「素直に、もっとしてほしいと言えよ」

見透かしたように彼が笑う。

身体の反応はすごく正直で、言葉で説明するよりもずっとわかりやすく好みを伝えてくれる。

『いちごが好き、りんごが好き』そうやってひとつひとつ口にしていくよりもはるかに効率的に、私の身体は『ここが好き、あそこが好き』と彼に教えてしまう。
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