エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
そのまま深く眠りについてしまったせいで、夕食を食べ損ねた。

明け方に目を覚まし、シャワーで身体を温めたあと、朝食の準備にとりかかる。

透佳くんもきっとお腹を空かしているはず。ちょっと豪華な朝ご飯を用意しよう。

普段はトーストだが、この日はご飯を炊いた。根菜を煮込み、鮭を焼いて、厚焼き玉子にお味噌汁。旅館風朝ごはんだ。

シャワーを浴びて、リビングにやってきた透佳くんがキッチンを覗く。

「今日は和食なんだ?」

「誰かさんのせいで、夕べからお腹がぺっこぺこなので、ご飯にしました」

「さぁ? 誰のせいだろうな」

とぼけた顔で透佳くんは、トレイの上にあるご飯とお味噌汁をダイニングテーブルへ運んでくれた。

今日はコーヒーではなく日本茶がいいだろう。私は急須に茶葉を入れ、お湯を注ぐ。

テーブルに料理を並べ終え、ふたり揃っていただきますと手を合わせた。

朝食を作っている間にずっと考えていたことを切り出す。

「次の土日に、実家に帰ろうと思っているんです」

ギシッ、と透佳くんが固まる。

「……どうして」
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